瑠璃寺の枝垂れ桜
金剛山瑠璃寺 曹洞宗の寺院、本尊は薬師如来。
開基は江戸時代、大渓和尚と言われているが、本来曹洞宗の本尊は釈迦如来なので
それ以前から薬師如来が祀られた寺院があったとも言われている。
江戸時代中期、村を焼き尽くす大火で瑠璃寺も全焼し、
お寺の由緒を知る事も今は難しいようです。
かってこの地に幽閉されていた公卿 中院通勝(なかのいんみちかつ)を慰めようと、
当時の田辺城主であり、通勝の歌の師でもある細川幽斎が、
京都吉田山の吉田神社の桜を移し植え、地名も吉田と名付けたと伝わる。
その当時の桜であれば樹齢400年を越える訳ですが、
少なくとも樹齢300年と思われる枝垂れ桜が今年も元気に花を付けました。
左右に大きく手を広げ、多くの人を向かい入れるようにもみえます。
高い石垣の上から、その手を伸ばして。
境内でも大きな枝を広げています。
右側の幹が空洞化し、皮だけになっても立派に花を付けるのが樹齢300歳の老木。
手前はその木から植栽された、若木、と言っても樹齢100歳を越えているようです。
親子2代の見事な競演です。
この日の夜には、キャンドルを灯して、ライトアップされました。
生演奏も行われ、幻想的な雰囲気に浸れました。
去年に比べて花の咲き具合が悪いそうですが、
昼間は観光バスもやって来る名所になったようです。
19.04.07 舞鶴市 吉田 瑠璃寺にて
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