神崎のホフマン窯



長い梅雨がやっと明けたと言うのに、何故か中々青空が出ない。

久々に青空が戻った休日、舞鶴市の西のはずれ、神崎まで足を延ばしてみました。




先月にも立ち寄った神埼のホフマン窯ですが、

曇り空だったので、赤煉瓦のいい色が出なかったので再挑戦です。




明治30年(1897)登り窯として建造されましたが、

舞鶴鎮守府建設に伴い多くの煉瓦の需要に答えるため、

その後、連続的に製造できるホフマン窯に改良されたようです。




ここで製造された煉瓦は海路で舞鶴湾に運ばれ、

海軍施設の倉庫や鉄道の橋脚、トンネルに使用されたと言う。




当時は全国各地に多くのホフマン窯があったようですが、

現在はこの神崎を含めてわずか4基しか残っていないとか。




戦後間もなく煉瓦の需要も減って、このホフマン窯も使用されなくなり、

コンクリート会社の敷地で永い眠りについていました。



主煙突を含めて11本の煙突があったようですが、

半数以上が折れたり倒壊して危険な状況になっています。




トンネル状の窯の一部も崩れ落ち悲惨な状況でしたが、

近年、所有者が変わり保存を目的に新たに動き始めたようです。



なんとか修復保存をして一般公開できるような施設にしたい

と所有者の方は周辺の草を刈ったり、瓦礫を片付けたりされているようです。



先月訪れた時は、所有者の方の許可を得て内部の撮影も可能でしたが、

今回は危険なためか、立ち入り禁止なっていました。




素人目には修復するより、新たに作り直したほうが安く出来るような気もしますが、

国の登録有形文化財としてはそうも出来ないようです。




高さ24mの主煙突は蔦に覆われてますが、内部は亀裂もあるそうです。

後方のブルーシートは小さな煙突が倒壊して、

作業小屋を押しつぶした残骸だそうです。



なんとなく傾いてるような・・・

アングルの加減だったらいいのですが。





広大な敷地を利用し、風光明媚な場所に

舞鶴の名所になるような施設が出来るといいのですが。




















19.08.05  舞鶴市神埼にて





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